白馬村新民宿宣言プロジェクトは白馬村観光局の「白馬村再生計画」依頼を受けて、そのコンセプトに共鳴した大学生と宿オーナーが協力し新しい宿泊施設形態「新民宿」を作っていく活動です。
スキーブームや長野五輪がつくってきた時代は一時期の繁栄と大量の観光客をもたらしましたが、同時に宿泊施設からその土地の風土に寄り添う生き方(生活文化)を奪い去ってしまいました。これは高度経済成長期を経て日本が到達した利益優先の傾向だともいえます。
その中で民宿は、本来の生活文化をひそかに守り続けてきた数少ない宿泊施設です。私たちはその風土に寄り沿う生き方に驚きと感動を見出し、この生活文化に浸れる場所として新民宿を作ります。日常生活を送る都会人が観光客として白馬を訪れた時、その人が白馬の生活文化とつながれる「窓口」として新民宿がその役割を果たします。
このプロジェクトでは、特に「個人・地域・自然環境のつながり」に着目し、今一度その「価値」の発掘/再編集を行うことで、白馬村の生活文化を感じられる宿泊施設「新民宿」を作っていきます。
民宿には散策しやすい地域スポットがあります。四季折々に変化する自然と着替えなくても気軽に触れることができます。雪解け、花、田園風景、紅葉。民宿ごとに異なる近場の隠れスポットを一緒に発見していきましょう。
古くから宿泊施設を経営している民宿には屋号があり、漬物の技術があり、創業時から民宿を支えている大黒柱があります。古くから継承されている文化を大切にしつつ、今の時代に適した民宿を追及していきます。
食料自給率40%の日本。60%は他国から食材を調達しています。東京の食材は何キロメールの旅をしてきているのでしょう。民宿は耕し、植え、育て、収穫し、調理し、配膳するのをオーナーが民宿の隣の畑でやっています。一緒に田植え、草取り、収穫、漬物体験はいかがですか。
まだ、携帯電話や瞬間湯沸かし器がなかったころ、白馬三山の厳しい自然に寄り添いながら生活をしていた世代がいました。冬が長いその気候は漬物の技術を発展させ、そびえ立つ白馬三山に明日の収穫を祈らせました。民宿のオーナーは白馬三山が育成した生活の知恵を持っています。
夏でも山頂に雪を残す白馬三山。山と空の境界線には一年中、青と白のコントラストが見られます。早起きしたら、紅く燃える白馬三山を眺めてみてください。
何十年間の民宿を経営する中で、額縁、置物、ポスターなど意図を失ってしまったモノが民宿にはあります。今一度、それらをお客さんとのコミュニケーションツールとして見直し、新民宿らしさを表現していく。まずは、創業当時の何もなかった本来の民宿に立ち戻るべく、意図を失ったモノを整理していきます。
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